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2007年2月27日
Webでの文章の書き方
論文には論文の書き方があるように、WebにはWebに適した文章の書き方があることに気がつきました。
そこで、今回は「Webで文章を書くときに気をつけるべきこと」について書いてみます。
web上で文章を書くときに
ブログで文章を書くだけでなく、掲示板やSNSで長文を書く場合、まず考慮すべきことは- webの文章は閲覧環境によっては読みづらい
- 読み手は、文章に飽きるとすぐに他のページへ離脱してしまう
そこで、大事になるのはいかに簡潔に、すっきりとした文章を書けるか、読み手の興味を引くか、ということです。
これだけは最低守ろう
webで文を書く場合、最低限これだけは守ってほしいことがあります。
- 改行は多めに、段落を多く作る
- 小さすぎる文字で文章を書かない
たまに、びっしりと文字に埋まった文章を見かけるときがあります。
そのような文章に出会った場合、私は、たいてい一文字も読まずに引き返します。
改行は多めにすることはもちろん、3〜4行程度で段落に区切ることが大切です(注:2007年8月14日追記参照)。
また、余白をなるべく作ることを心かけましょう。
ちなみに、一行は35文字程度が一番読みやすいと言われています。
レイアウトの関係もありますし、一行に何文字表示されるかと言うことは、それほど気にする必要はないと思いますが、参考のため。
それから、小さすぎる文字はNGです。
目安で言えば、mixiの日記の文字の大きさがギリギリだと思います。
2007年8月14日追記
猫式HTML研究室さんの「Webデザイン指針」にある「テキスト」には、「強制改行を多用しないこと
」も重要であると述べています。
(「強制改行」とは、<br>タグを用いた改行のことです。普通の改行だと思ってもらって差し支えないと思います。)
なぜなら「強制改行は過度に用いると、ウィンドウの幅を狭めた時中途半端な所で改行されるため非常に見難くなる
」からだそうです。
ウィンドウの幅を狭めた時の事情を考慮していませんでした。すみません。
ただ、改行なしの文章はとにかく読みづらいことには変わりがないです。
小論文や新聞、雑誌の文章ように、長い文章を改行なしで書くと大変読みにくいですので、紙媒体で長文を書くことに慣れた人は改行を多めに取ることに気をつけた方がいいと思います。
また、猫式HTML研究室さんは「一つの段落に文章を過剰に詰め込まないこと
」とも述べておられます。
段落ごとに改行(スペース)を取ることは当然ですので、段落のなかみをシンプルにすれば自然と適度な改行やスペースが増え、読みやすい文章になると思います。
興味を引かせるには
読み手は、今読んでいるページがつまらないと判断した場合、最後まで読まずに途中で別のページやサイトに離脱してしまうでしょう。
web上には様々な文章やコンテンツがあり、わざわざおもしろくもない文章を最後まで読む必要性もないですから。
そこで、ページの頭で読者の興味を引くことが最重要になります。
私が知っているテクニック(?)は二つあります。
- 興味が引くような、具体的なタイトルをつける
- 結論を文の頭に書く
一つめの「興味が引くような、具体的なタイトルをつける」ですが、最も重要なことは具体的な、ということです。
よく、掲示板などでこのようなタイトルのスレッドがあります。
- 教えてください。困っています。
でも、これだと何だか分かりませんよね。
忙しい人は、興味が引かれないのでスルーしてしまうでしょう。
この場合は、
- なぜ負数と負数を掛け算すると正数になるのかわかりません
とでも書けば、数学が得意な人がレスをつけてくれる確率がぐっと高まります(^_^;
きっと。
ただ、あまりに長いタイトルは逆効果です。
上の例だと少し長すぎかもしれませんね(^_^;
結論を文の頭に書くというのは、結構見落とされがちなテクニックです。
詳しくはJakob Nielsen博士のAlertboxのサイバースペースの逆ピラミッドに詳解されています。
よく、論文やコラムは、まず事例を説明して、その後本論に入って、最後に結論にたどり着きます。
しかし、読者が知りたいのは結論の部分です。
長々と仮定や説明が書かれていて結論が見えない文章は、飽きられてしまう可能性が高いのです。
仮定や説明自体が興味を引くような内容であれば問題はないのですが、なかなかそんな文章は書けないものです。
まず、結論を書き興味を持たせれば、「なぜ、そのような結論に至ったか」ということにも興味を持ってもらえるはずです。
ただ、この書き方はあくまでページの頭で読者の興味を引くための手段の一つです。
必ず、結論を先に書かなければならない、というわけではないですのでご注意ください。
ページには必ず見出しを、長い文章には小見出しを
web上にページを作成する場合には必ず見出しをつけましょう。
たまに、本文だけで見出しの見あたらないページを見かけることがありますが、それは絶対NGです。
タイトル(見出し)のない本や小説がないように、タイトル(見出し)が無い文章は存在しません。
あるとしたら、詩や俳句程度でしょうか。
ブログで記事を書く場合には、タイトル(見出し)は必須入力欄になっているのであまり気にしないかもしれませんが。
また、ある程度長い文章を書くときは、小見出しをつけるといいでしょう。
一覧性も高くなりますし、webの文章は流し読みされる場合が多いので、かなり有効です。
参考:なぜウェブユーザは流し読みするのか
リストを有効利用
※2月28日追加
長い文を書くよりも、箇条書きのリスト形式で簡潔にまとめた方が、見やすくてわかりやすいです。
例えば、
「Googleには通常の検索の他にもたくさんの検索の機能があります。例えば、イメージ(画像)検索やニュースの検索、動画の検索なども行えます。」
と書くよりも、
「Googleには通常の検索に加え、以下のような検索の機能があります。
例えば、- イメージ(画像)検索
- ニュース検索
- 動画検索
などがあります。」
と書いた方が、一覧性が良くてわかりやすいと思います。
やたらと難しい漢字は使わない
手書きの時と違い、パソコンでは簡単に難しい漢字が変換できます。
だからといって、普段使わないような複雑な漢字を使うことはしない方がいいでしょう。
「そうと雖も」とか「有難う御座います」とか、まさか使う人はいませんよね(汗)
文語じゃあるまいし。
指示語に気をつける
「ユーザはウェブをどう読んでいるか」で述べられていますが、割と皆さん読み飛ばしをしています。
なので、指示語を多用すると、読者は指示語が何を示すのかが分からなくなる、という事が起きる可能性があります。
ただ、指示語を全く使わず、いちいち律儀に説明すると冗長な文章になってしまいます。
せめて、前のページの内容を指して「あの時は」とか「前回いったように」という場合は、該当部分へのリンクを張るといいでしょう。
日時を書くときには、必ず年も明記する
文章中に日時を書くときには、必ず年も明記しましょう。
「今年」「去年」「6月30日」と書いただけでは、読み手にはいつの年のことだかわかりません。
書いたときが「今年」でも、1年後に訪問した読者にとっては「去年」になります。
「今年」「去年」のような単語を用いる場合は、「今年(2007年)」のように書いておくといいでしょう。
ブログであれば大抵投稿日の年月日も表示されるため、それほど重要ではないかもしれませんが、できるだけ明記しておくといいでしょう。
以上、久しぶりにブログの記事を書きました。
まとまりがないような気もしますが、ご勘弁を。
2007年7月22日追記
琥珀色の戯言さんの「WEBでの文章の書き方・リターンズ」も、かなり参考になります。
参考リンク:- 投稿日時:2007年02月27日
- 最終更新日時:2013年04月26日
- カテゴリー:その他
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なるほど、webと紙媒体ではだいぶ書き方も変える必要があるようですね。
参考になりました!