- 2009年1月12日 08:18
- Windows
Windows 7 Beta 版をVirtual PC 2007 SP1にインストールしてみました。
Windows 7 のシステムはVistaと大差がないという話を聞いたので、Windows VistaとしてWindows 7 Betaをインストールしました。
Windows 7 のインストール画面については、昨日のエントリーをご覧になってください。
インストールについては、何のエラーもなく完了しました。
動作はさすがに不安定になると思いきや、結構安定しています。
幾つかの問題はありますが。
問題1:Windows エクスペリエンスが実行できない
Windows エクスペリエンスはVistaから搭載された、Windows付属のベンチマークソフトです。
Windows Vistaでは1.0~5.9までの間の評価でしたが、Windows 7 では1.0~7.9までに上がっています。
最近のハイスペックなパソコンですと、VistaのWindows エクスペリエンスだとすべての項目で満点になってしまいます。そのためにもっと高いパフォーマンスを計れるようにしたのでしょう。
ベンチマークは新しいパソコンにWindowsを入れたら早速試してみたくなる物ですが、Windows エクスペリエンスは仮想マシンでは実行できません。
Windows 7 が、実行環境が仮想マシンだとしっかり認識しているのに驚きです。
問題2:Aeroが適用されない
透明なWindowで有名なAeroテーマが適用されません。
せっかくのきれいなウィンドウやタスクバーも不透明な物になってしまいます。
特にタスクバーはWindows 7 での改良の目玉とも言える部分ですが、Aeroテーマが適用され無いと大幅にレベルダウンです。
Aero有効時ですと上の画像の様な感じになります(上記の画像は実機にインストールしてキャプチャした画像です)
ちなみに、新機能「Aero Shake」はAeroテーマが適用されなくても利用可能です。(「Aero Shake」についてはGIZMODOさんのブログに詳しく載っています)
問題3:バーチャルマシン追加機能の一部に不具合
Virtual PC 2007 のバーチャルマシン追加機能をゲストOSにインストールすれば、ホスト-ゲストOS間の連携が強化されます。
具体的には、ドラッグ&ドロップでホスト-ゲストOS間のファイル転送ができたり、クリップボードの共有などができるようになります。マウスカーソルもシームレスに動くようになるのも見逃せないポイントですね。
ですが、当然仮想マシンが対応するOS間でのみ動作します。
今回、無謀にもWindows 7 BetaにVirtual PC 2007のバーチャルマシン追加機能をインストールしてみました。
インストールできないと思いきや、何のエラーもなくインストールできました。
ただし、Virtual PC 2007 に Windows 7 Betaを入れた場合、ホストOS(Windows Vista SP1)からゲストOS(Windows 7)へのドラッグ&ドロップでのファイル転送がうまくできませんでした。
ゲストOSからホストOSへのファイルの転送は問題なくできます。
クリップボードの共有もうまくできるようです。
バーチャルマシン追加機能がインストールできるということは、やはりシステムの中身はVistaと大差ないのでしょうね。
その他
他にも、動作速度が遅いとか、メモリをやたら喰うといった問題点もありますが、これは仮想マシンの性質上当然ですね。
全体的にこんなに安定して動いて良いのかと思うぐらい安定していて驚きました。
Vistaのベータ版は酷かったですから(汗)
少なくともSunのVirtualBoxにWindows 95を入れてみた時よりも安定しています。
Aeroが適用されないのが唯一の残念な点です。
追記
動作環境について書き忘れてました。
ホストマシンのスペック
- OS
- Windows Vista Ultimate SP1
- CPU
- Core 2 Quad Q9550 (2.83GHz)
- メモリ
- CORSAIR DOMINATOR DDR2/1066/PC-8500 2GB×2
- マザーボード
- MSI P45 Platinum
Virtual PC 2007の設定
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