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2007年4月 5日

ブログの盗作・盗用を防ぐサービス「WebShell」(ウェブシェル)開始…でもダメな予感…

ブログに設置したJavaScriptで、ブログ内の文章の盗用を防ぐサービス「WebShell」(ウェブシェル)が始まるそうです。
(ソース:@ITブログ画像、テキストの盗用を防ぐ――しかも無料で

しかし、このサービスはあまり広まらないと思います。

ブログ画像、テキストの盗用を防ぐ――しかも無料で」によると、「WebShell」は韓国テルテンの日本法人がサービスを開始したサービスだそうです。
JavascriptによってダウンロードされたActiveXによって実行される、著作権保護のプログラムらしい。

「WebShell」は、画像ファイルやテキストの

  • コピー
  • キャプチャ
  • 印刷
  • ソース表示
  • クリップボードへのコピー

を不可能にするらしい。

また、
ActveXコントロールのダウンロードやJavaScriptの機能をオフにしている場合は、Webページが表示されない
とのこと。

しかし、このサービスは広まらないと思います。
その理由は、

  1. サービスに ActiveX を用いている
  2. 閲覧できる環境が限られる
  3. SEOに不利ではないかという懸念

があるからです。

インターネットでのActiveX は、簡単に言えばインターネットをより楽しく便利にするためのプログラムです。
例えば、ActiveX を用いればオンライン上で自分のPCのウィルスチェックができます。(例:シマンテックのセキュリティチェック

ですが、ActiveX は使い方によっては重大なセキュリティ問題に繋がるおそれがあります。
悪意のあるコードが含まれている ActiveX が実行されると、PCのフォルダやファイルの情報を盗み取ることも可能です。
(そもそも、オンライン上のウィルスチェックだって、PC内のファイルをチェックしてるわけですし)
そのため、 ActiveX のインストールは慎重にしなければなりません。
Internet Explorer 7 では、 ActiveX は標準では無効にされています。

私は、Microsoft やシマンテックなどの大企業ならともかく、個人のブログや中小企業のサイトで ActiveX のインストールを要求されても、まずインストールなどしません

また、「WebShell」を利用したサイトは、ActiveX に対応しているブラウザでしか閲覧できません
その上、自分のパソコンならともかく、ネットカフェや大学、職場のパソコンでは、セキュリティ上の観点から ActiveX の使用を認めていない場合も多いかと思います。
閲覧環境が制限されるというのは、あまり得策とは思えません。

この技術はソースファイルすら隠してしまうらしいです。
ということは、もちろん検索エンジンからもソースが見えない、ということですよね?
その場合、SEO の面から考えるとかなりの大損になります。
ソースファイルが読めないのなら、検索エンジンはそのサイトに何が書いてあるか分からない訳ですから。

SEM(Search Engine Marketing) の様なビジネスも誕生している現在、SEO に逆行するこの技術を企業が採用するとは思えません。


確かに、インターネットの爆発的普及に著作権の保護技術は十分に追いついていないと思います。
しかし、著作権を守るために、閲覧環境が制限されたり、特殊なソフトのインストールを要求するのは良くない流れだと思います。
むしろ、そこまで著作権を守りたいのなら、ネットに公開などするなと。

web拍手

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